平成25年6月12日 父親の癌との闘い①
6月4日の夜に母から電話で、父の胃に癌が見つかったとの
凶報を受けてから約1週間。
あまりの展開の早さに、とまどいや不安を感じながらも
明日の手術に立ち会うため、今日の夕方の飛行機で妻と息子と
いっしょに広島に向かいました。
癌ということで最初はショックを受けたものの、胃を3分の2ほど
切除するとの方針説明で、心配ではあるけど、それで治るなら
よいと思おうという気持ちでした。
しかし、その後の検査で次々と色々なことが判明して・・・。
かなり進行していて広範囲であること。
リンパ節への転移が4箇所見られること。
遠くのリンパ節にひとつ気になる箇所があり、手術当日に
腹を開いてみて、検査で転移が確認されるようだと、3分の2
ではなく全摘出すること。
現時点での診断はステージ3だが、遠隔転移が確認される
ようだとステージ4(最も悪い)だということ。
胃カメラの映像では胆嚢やすい臓にも達している可能性があり
その場合、胆嚢は切除できるが、すい臓は表面を薄く削る
までしかできないこと。
そして、もっとも愕然とした説明は、当日開いてみないとそもそも
切る意味があるかどうかわからないということ・・・。
事前の検査ではわからない小さな癌細胞(顕微鏡で検査)が
周囲に拡散しているようだと、もはや手術では取り切れないので
やめてすぐに閉じるとのこと・・・。
父と母が、当日執刀する先生からこれらの説明を受けたあと
それまでは割と平静を保っていた母が落胆ぶりをあらわに
したようです。
私も昨日その説明を母から電話で受けたあとしばらくは
放心状態で、夕方にあった司法書士会の法律相談中も
心ここにあらずといった感じでした。。。
空港に着いたあとは迎えにきていた母と合流して直接病院に
向かいました。
癌が発覚したあとも父と電話ではやり取りをしていましたが
父は至って冷静で、覚悟を決めているという感じでした。
むしろ迷惑をかけて申し訳ないと家族のことを心配していました。
病室で再会した父は、何も知らずに駆け寄ってくる息子(孫)を
いつものように笑顔で迎えました。
皆それぞれに不安感や悲壮感、緊迫感などがあるのですが
それを感じさせない和やかな雰囲気でした。
無邪気にいつものように遊び回る息子の存在が大きかった
のかもしれません。
本人が覚悟を決めて全てうまくいくと信じているのに周りが
動揺していてはダメだと思いました。
しかし、そうはいっても・・・。
明日は長い1日になりそうです。