一瞬挫折しかけましたが、なんとか頑張って起きて大宮に
向かいました^^;
研修2日目の今日は昨日の全体会とは違って分科会でした。
3つの中から私が選んだのは「震災復興期の法制度及び
現在の相続法制が抱える問題点」
前半は兵庫県の津久井進弁護士の講義があり、後半は
埼玉の司法書士と宮城の司法書士を交えてのパネル
ディスカッションでした。
津久井弁護士は阪神大震災でも被害が大きかった長田区の
高校出身とのことですが、たまたま震災の時に司法修習で
東京にいたため、現地で何も力になれなかったことが、今でも
震災復興に携わっていることの原動力になっているそうです。
パネルディスカッションに登壇した宮城の司法書士はもともと
仙台で勤務していたのが、意を決して南三陸の相談センター
(兼事務所)に常駐相談員として赴任したそうです。
大変な仕事で、同じ県内とはいえ凄いことだなと思います。
さて、テーマにもなっていた相続登記に関しての問題ですが
田舎ではそもそも登記をしないことも多いので、相続が発生
しても、そのまま、おじいちゃんやひいおじいちゃんあるいは
もっと昔の人の名義になっているのだとか。
相続どころか売買をしても登記をしないこともあるのだと(@@)
今回の震災を契機に高台に移転するために被災土地を
自治体に買い取ってもらったり、大規模な移転先や災害公営
住宅の用地として自治体が買い取りを進めたりするわけですが
そのためには現在の所有者(相続人)の名義になっている
必要があるわけです。
で、いざ相続登記をするために相続関係を調べてみると
相続人が何十人もいて・・・(><)
ここで問題なのは、誰かが単独で相続するためには全員の
同意がいるということです。
仲がいいか悪いかとか、面識のあるなしは関係ありません。
それどころか、所在がわからない人まで対象になります。
とにかく全員です。
これを解決するためには様々な手法や苦労が必要になる
わけですが、なんとかもっと柔軟かつ臨機応変な対応が
できないものかということがディスカッションの中で提言
されていました。
たまたま被災地の土地の問題が表面化していますが
他の地域においても、それこそ都会でも潜在的な問題は
あると思います。
私も今依頼を受けている案件は、11人相続人がいるのですが
うち3人は依頼者が存在は知っているものの面識はまったく
ないとのこと・・・。
また、他の3人は知ってはいるものの面識はほとんどないと。。。
まずは「はじめまして。実はこれこれの経緯で・・・」という
お手紙から始めて、どういう反応があるのか??
それが30人や40人もいるとなると気が遠くなりますよね(><)
相続人の権利を護りつつ、かつ、簡易に手続きが進められる
ためには法律の整備が求められます。