今日は東京競馬場でオークス(優駿牝馬)が開催されました。
牝馬同士の戦いですが、距離は来週のダービーと同じ2400メートルで、この時期の3歳牝馬にとってはなかなか厳しい距離です。
ここにはPOG(ペーパーオーナーゲーム)での逆転優勝を目指すために指名馬のカムニャックが出走していましたが、桜花賞の1~3着馬が、そのまま1~3番人気で参戦しており、離れた4番人気でした。
実際に例年、実力的にも桜花賞組が上位にくることが多く、カムニャックの前走であるフローラステークスの勝ち馬による勝利は、平成22年まで遡らないといません・・・。
データ的には厳しいのですが、昨夏の新馬戦(2000メートル)の勝ち方が圧巻で、これは来年オークスを勝てるぞ!と思った馬なので期待していました。
昨日の雨で心配された馬場状態は今日の天気で良に回復していましたが、一番の懸念材料は馬体重(前走はマイナス12キロ)でした。
2着に入らないと賞金的にオークスには出られなかったので、目一杯に仕上げないといけないのは無理もないのですが、その結果、もうお釣り(余力)は残ってないだろうという予測が、思ったよりも人気がない理由ですかね。
しかし、そこはさすが名門の友道厩舎で、きっちりプラス4キロで出走させていました。
しかも、前走は牧場から帰ってきた時点でマイナス体重だったので、思うような調整ができなかったけど、今回はさらに上向いているとのコメント!
長距離戦なので、スタミナ温存のためにも折り合いが極めて重要ですが、その点は前走に続いてアンドレアシュ・シュタルケ騎手が乗ってくれるので心強いです!
パドックが終わっての返し馬もスムーズでした。
そしていよいよ発走時間に。
もちろん2着や3着でも人気よりは上なので、充分な結果ではあるのですが、逆転優勝に夢をつなぐためにもここはなんとか勝ってほしいなと。
スタートすると、前走はしばらくムキになって走っていましたが、今回はスムーズな感じで位置どりをスーッと後ろに下げていました。
とにかくオークスは脚をためて最後の直線で爆発させた馬が勝つ傾向にあります。
向こう正面でも折り合っていて、直線でいつでも外に出せる絶好の位置にいました。
これは・・・!
そしてついに勝負の直線へ。
見ると、1番人気の馬は伸びあぐねています!
距離適性的には3番人気の馬が最も嫌な感じでしたが、若干早く仕掛けたのが影響したのか、直線に入ってすぐのあたりで、カムニャックが楽な手応えでかわしました!
これは・・・!!
シュタルケ騎手がムチを入れると、それに応えるようにぐんぐん伸びて前を行く馬をかわしていき先頭に立つ勢い!
気が早いですが、脚勢からしても勝てるなと思いました。
が、しかし、馬場の真ん中で先頭にたっていた2番人気の馬が思いの外粘っていて、なかなか差が詰まりません(><)
2週前のNHKマイルカップも最後は白熱しましたが、今日も「シュタルケ差せ、シュタルケ差せ、差せ!!」と力が入りました。
息を呑みましたが、ギリギリ差した感じ!?
写真判定になることもなく、アタマ差で逆転していました!
マイルカップはアタマ差で負けて今回はアタマ差で勝ち。
シュタルケ騎手は、97年の初来日以来、悲願の初GⅠ制覇となりました。
先日も書きましたが、私と同い年です(^_^;)
最後真横に並んで競り合っていたら勝負根性を出して抜かさせてくれなかった可能性もありますが、ちょっと離れた位置から差し切ったのはさすがベテランの技ですね。
いや~、人馬ともに最後の最後まで頑張ってくれて感動しました!
友道調教師をはじめとする厩舎スタッフもよくここまで仕上げてくれました。
感謝です!
これで暫定ではありますが首位に立ちました!
来週のダービーには2位と3位の人の指名馬が2頭ずつ計4頭出走しているうえに、うち2頭は1番人気と3番人気の想定なので、薄氷のトップですけどね。。。
しかも2位の行政書士の先輩との差はわずかなので、4着以上で再度逆転されます。
まあ、でも今日勝たないと優勝の可能性はなかったわけですからありがたい話です。
あとは吉報を待つことにします。