今日は不動産賃貸借トラブルの実情と解決の方向と題する
シンポジウムがありました。
賃貸業者側の協会の方、消費者側の協会の方、マンション管理士
司法書士とそれぞれちがう立場の人たちによるディスカッションが
行われたのですが、終了予定時間を30分近くオーバーする
白熱ぶりでした。
賃貸借契約の内容(不利な特約など)の問題、敷金返還や
原状回復などの退去時の問題、騒音や異臭、ペットなどの近隣
関係の問題、家賃の滞納等の問題など同じテーマでも立場が
ちがうと考え方や見方が全然ちがいます。
例えば、病気やリストラ等のやむを得ない事情で家賃を何ヵ月も
滞納している場合、消費者側からみれば、居住権に基づき保護
されるべきとの考え方があり、一方、賃貸する側(特に小規模経営の
家主の場合)からみれば家賃が入ってこないのは死活問題であり
たまったもんじゃない・・・となります。
私たち司法書士はどちらの側の人からも相談や依頼を受ける
可能性があります。
今日のディスカッションを聞いていて、表面的な事実や固定観念に
とらわれて本質を見失わないよう気をつけないといけないなと
感じました。