妻が図書館で借りて面白かったという本をいったん返却したあと再度借りて、読んでみてと年末に渡されました。
林真理子さんの「小説8050」です。
弁護士とか裁判とか法律のことも出てくるから興味深いと思うよと。
また、1日あればサクッと読めるからと。
年末の長野への行き帰りと広島への行き帰りの新幹線で読むつもりでした。
が、、、
わたくし、小さい頃から本を読むのがあまり好きじゃなくて(-_-;)
漫画ですらコミックじゃなくてアニメ(テレビ)で見たい派でして。。。
なので、やたら読むのが遅いし、短時間しか読めないんですよね・・・。
大学時代に、バイトの行き帰りの電車の中でやることがないので、細切れ時間を使って推理小説を少しは読むようになりましたが。
スマホはおろか携帯電話すらない時代ですからね。
社会人になっても、たまには読んでいましたが、司法書士になってからは、長野で働いていた1年間と高田馬場で事務所をやっていた2年間が徒歩通勤で電車に乗らないこともあり、まったくといっていいほど読まなくなりました・・・。
その後、事務所を四ッ谷に移してからは電車に乗るようになりましたが、乗車時間が極めて短いうえに、もともと読みたいわけじゃないですからね。。。
前置きが長くなりましたが、4日に広島から東京に帰る新幹線の中で、重い腰をあげてやっと読み始めたものを今朝、読み終えました。
けっこうかかりましたね。
読んだら読んだで面白いのですが、今日が返却期限じゃなかったらまだ読み終えていないと思います。。。
少しだけ中身に触れると、8050というのは、ある社会問題の呼称です。
子供が就職も結婚もできないまま引きこもりで50代になり、80代の親が、経済的かつ精神的に支えていくしかないという大きな社会問題で、多くは親の年金を頼りに生活していくことになるかと思います。
親が生きているうちはですが・・・。
この小説は、実際に8050問題に直面しているわけではなく、ある家族が、今のままだと30年後にはそのような状況になってしまうという不安の中、さまざまな気持ちの変化や葛藤を描いたものです。
まだこれから読む人もいると思うので、なぜ弁護士や裁判が絡むのかは書かずにおきます。
フィクションですが、実際に起きている社会問題であり、主人公が中学受験をしたのちに引きこもりになったという設定だったこともあり、我が家に重ねて考えてしまいました。
現在、実際にこの問題を抱えている家庭で、なぜ引きこもりになったかの原因は様々だと思いますが「うちはそんなことにはならない、絶対大丈夫」なんてことは言えないと思いました。
そう思いながら読んでいると、漠然とした不安感に襲われました・・・。