今日は家事事件アラカルトということで、同じ司法書士の人たち
5人が今まで実務で経験した事件を披露してくれました。
ひとつ目は不在者財産管理人選任事件。
親が不慮の事故でなくなったが、息子が行方不明なので
代わりに保険金を受けとるために不在者財産管理人をつける
というもの。
ふたつ目は離婚訴訟。
外国人の妻がちゃんと離婚したうえで祖国に帰りたいが
旦那は10年以上音信不通で、どこにいるかもわからない
というもの。
3つ目は相続放棄について。
4つ目は失踪宣告。
父が亡くなって遺産分割をしようと思い戸籍を収集したところ
会ったことも聞いたこともない兄弟(前妻との間の子供)が
いることが判明!
しかし所在がわからず連絡のとりようがないので、法律上
亡くなったことにしようというもの。
しかしこの事件にはオチがあり、失踪宣告の申し立てが
完了したのち、戦争で戸籍が焼失しているので新しくつくって
もらうように請求したところ、別のところに戸籍があると(@@)
それを追っていって生きていることと所在が判明したので
後日兄弟で会って(初の対面!)事情を説明して、財産の
放棄をしてもらったようです。
5つ目は戸籍を調べてみたら知らないうちに知らない人の
養子になっていたが、相手方と連絡がとれず、所在も
わからないので、裁判で養子縁組の無効を訴えて、最終的には
戸籍の記載を修正して、かつ、もともとそのような養子縁組は
なかったように戸籍を再作成してもらったというもの。
どれも聞き応えがありましたが、ポイントはすべて司法書士が
受けた依頼であること!
どの案件も相談されると普段やりなれてないので、躊躇しそうな
内容のものばかりですが、実際にはできているということです。
皆、やり慣れた簡単な内容の仕事の方がいいに決まってます。
しかし、本当に困っている人の力になれるのは誰もが喜んでは
引き受けない難解なあるいは面倒な案件ですよね。
今日の研修はすごい刺激になりました!
同じ司法書士がそこまでやれているのですから^^;