昨日の午後は、昨年の司法書士試験に合格した新人さんたちを
引率して東京簡易裁判所に裁判の傍聴にいきました。
自分自身、債務整理の業務として過払い金返還請求訴訟の代理人を
やることはあるので、月に3〜4回くらいは裁判所に行きますが
午前中はサラ金業者やクレジット会社が貸金で債務者を訴えている
裁判、逆に債務者が過払い金でサラ金業者やクレジット会社を訴えて
いる裁判が大半を占めているので、昨日のような一般民事事件を
目の前で見るのは新鮮でした。
昨日傍聴したのは、保険金請求で保険会社を訴えている裁判
派遣社員が給料未払いで派遣元会社を訴えている裁判(この裁判は
派遣元会社も逆に損害賠償で派遣社員を訴えていました)
交通事故の損害賠償の裁判などでした。
中でも給料未払いと交通事故の裁判は、当事者尋問・証人尋問を
見ることができ、新人さんだけでなく、私もすごく勉強になりました。
普段一般民事事件の依頼を受ける機会自体が少なく、まして
証人尋問までやることはほぼありません。
過去に一度だけ書類作成で証人尋問のサポートをやったことが
あるのですが、経験不足や予想外の展開もあって苦々しい結果と
なりました。。。
司法書士は平成15年から簡易裁判所における140万円以下の
裁判において、弁護士のように訴訟代理人になることができる
ようになりました。
しかし、実際には司法書士が関与している裁判の9割(もっとかも
しれません)は過払い金の裁判でしょう。
私自身も含め、司法書士はもっともっと一般民事事件に携わって
いかないといけないと思います。
といいつつもやはり勝ち負け(利害)や感情(恨みつらみ)が絡む
裁判という仕事は腰がひけてしまうのも事実です。
すべてはひとつひとつの経験の積み重ねなのでしょうね。