今日は東京司法書士会主催のクレサラ消費者問題研修でした。
私自身、この研修は4年目(企画運営側としては3年目)となります。
今年度から室長に就任したため、つたない進行役を務めました。
第1回のテーマは「債務整理と生活保護」でした。
司法書士は代理人として生活保護の申請に携わることはできませんが
債務整理の実務をおこなううえでは、生活保護の手続は切っても
切り離せない関係にあります。
それは、債務整理によって借金を減らしたり、なくしたりすることはできても
生活していくための仕事を見つけたり、収入を増やしたりすることまでは
できないからです。
収入が少ない人やまったくない人は、借金がなくなっただけでは完全な
生活再建には至っていません。
そういった意味でも生活保護は最後の砦といえます。
しかしながら、福祉事務所ではなかなか申請を受け付けない(させない)
といった「水際作戦」などの問題もあります。
その他にもいろいろな問題があります。
今日の研修を受けた会員の方々には、ひとりでも多く生活保護を
必要とするみなさんのサポートをしていただけるといいなと思います。
来週の土曜日は第2回でテーマは「破産申立の実務」です。