平成28年8月27日 全青司かながわ全国研修会1日目
全国青年司法書士協議会主催のかながわ全国研修会に参加
しました。
会場はみなとみらいのパシフィコ横浜。
司法書士試験合格後に新人研修を受けた想い出の場所です。
テーマは「共生」切り拓こう!共に生きる未来を!でした。
基調講演では二人の弁護士さんがお話をされました。
お一人は弁護士歴38年の大ベテランの方で、登録当初から長年
女性や障害者、アイヌ民族など、マイノリティの人権擁護に
携わってきた方で、お一人は12歳の時に視力を失い全盲と
なりながらも司法試験をクリアして弁護士になられた方でした。
それぞれ感慨深く拝聴しましたが、特に全盲の方の話は心に
訴えるものがありました。
私たち健常者が普段何気なく行っていることひとつをとっても
凄く大変なのに、その中で、司法試験に合格するというのは
想像を絶します。
弁護士となったあとも業務の中で苦労することはたくさん
あるでしょうし、依頼者から「本当に大丈夫ですか!?」と
不安に思われることもあるそうです。
しかしそのハンデをものともしていない感じでした。
途中、バラエティー番組で特集(取材)された時の映像が流れた
のですが、弁護士業務とは関係ない部分で感銘を受けました。
奥様も全盲の方で、5歳と4歳のお子さんがいるのですが
やはり子育ては大変なようです。
例えば、お粥を口に運ぶのひとつをとってもなかなかうまくいかず
しかし、子供(赤ちゃん)は、理由が理解できないから泣いたり
機嫌を損ねたりします・・・。
でも、そうこうしているうちに子供の方も学んで、自らがうまく
食べれるように色々な工夫をし始めると。
「親がダメだと子供はしっかりしてくるものですね」と笑っていました。
目が見えれば普通にやってあげられることもなかなかうまくいかず
大変だけど、子育てほど楽しいことはない、まさに生き甲斐です
と、おっしゃっているのを聞いて、脳天と心臓に稲妻が落ちたような
感覚になりました。
また、全盲となったあとも自分のことを特別扱いせず普通に
育ててくれたご両親への感謝の想いをお話しされている場面では
さすがに涙ぐんでしまいました。
実際には物凄く大変だったはずです。
正直、自分がその立場だったら、本人の立場でも、親の立場でも
受け入れて、跳ね返して、乗り越えていく自信はありません・・・。
ただ、五体満足である自分が、子育てにしても仕事にしても
どう取り組むべきかは見直さないといけないなと強く感じました。
基調講演のあとは6つの分科会がありました。
残念ながら1つしか受けられないので、外国人の関係を選択。
渉外関係の仕事は、これからますます増えると思いますが
私を始め、もし相談や依頼がきたら二の足を踏む人が多いと
思います。。。
情けない話ですが、研修を受けたからといって、よーし明日から
俺もやるぞ!!とまではいきませんが、積極的に取り組んでいる
人たちの話を聞いて刺激は受けました^^;