令和元年8月22日 いのちを守る何でも相談会
今日はこの秋におこなう自死問題関連の「いのちを守る何でも
相談会」の事前研修会でした。
意欲のある会員は、誰でも相談員になっていただきたいと
思う反面、特殊な心理状態での相談となる可能性もあり
そのあたりの認識も必要であろうとの見地から、事前研修を
受けていることを相談員登録の要件にしています。
今日のテーマは「対応が困難と感じる相談時の心構え及び
知識について」で、講師は先日の連携会議にもご出席
いただいた臨床心理士・公認心理師の方でした。
内容も素晴らしかったのですが、スーっと入ってくるというか
話し方がめちゃくちゃ上手でした!
事例も織り混ぜてあり、後半には笑いまで起きていました。
私もそうですが、自分の事案や自分の相談時の態度等に
置き換えて考えてみた人が多かったんじゃないでしょうか?
あれはダメだなと。。。
傾聴については、ハッとさせられる話もありましたね。
研修の講師をするというだけで、すごいなと思いますが
久々にその数段上をいく、感銘を受けました。
研修のあとは、講師を囲んでの懇親会へ。
珍しくジンギスカンのお店でした!
研修の際は担当理事という立場でしたが、ここでは単なる
一人の司法書士です^^;
さきほど自分に置き換えて〜〜と書きましたが、ひとつ
ここにいる面々の中では私だけが食いついた話が。
先生は山口県出身で、大学で東京に出てきた頃は、家の
鍵なんかかける習慣がなく、ある日帰ったら知らない小学生が
家の中にいたと。
私も同じで、そんな習慣はなかったので、かけないことが
多かったのですが、私の場合は、ある日家の中にいたのが
知らないおじさんで、おそらくその人にお金を盗まれました(-_-;)
この話は長くなるので、また別の機会があれば。。。
ちなみに、上の話は、自分が当たり前と思っていることは
人から言われただけでは、そうそう簡単には変わらないよ
というくだりでの事例でした。
ジンギスカンを食べたのは長野で勤めていた法律事務所の
事務所旅行(北海道)以来なので、10年ぶりとかでしょうか!?
美味しかったですが、肉が北海道産ではなく、アイスランド産と
オーストラリア産なのが意外でした。
色々な話で盛り上がりましたが、アルコール依存は症状が
当てはまる人がこの中にもいて^^;
シビアなところでは、私の過去の事例も話してみました。
もちろん特定はできないかたちで。
借金の相談を受けたのですが、司法書士では微妙な部分が
あり、弁護士さんを紹介しました。
また、諸事情により職を失い、収入がないとのことでしたので
生活保護の制度を説明しました。
後日、法律事務所に相談に行かれたようで、まさにその場から
「依頼しました。ありがとうございました。」と、電話連絡を
いただきました。
よかった!これで解決すると思いましたが、数日後に弁護士
さんから聞かされたのは、その方が自死されたと・・・。
信じられませんでした。。。
あとで自分なりに考えてみたのは、法的な解決については
ベストの選択を示せたのかもしれませんが、それだけでは
足りなかったのかもしれないと。
また、精神状態や心理状態まで考慮すると、法律での解決は
後回しの方がよかったり、むしろ逆効果だったりする可能性も
あるのかもしれないなと・・・。
破産や生活保護というのは、それまでの生活からすると
無縁のものだったと思うので、一方では受け入れがたいこと
であったのかもしれないなと・・・。
本当のところはわからないのですけどね。。。
色々な問題がある中、特に借金の問題は、法的整理により
ほぼ解決できると思っていますが、それがベストとは限らない
こともあるのだと痛感しました。
司法書士としてできることには限界があり、その部分でしか
チカラにはなれないし、借金の問題で相談に来られた方に
債務整理の説明と提案をするのは当然の流れではあるのも
事実ですが。。。
と、最後はシビアな感じになりましたが、研修で学んだことを
今後の執務に活かしたいですね。